鎌倉高徳院の大仏さんの大きさ、身長11mの青銅製と木造製

高徳院の大仏の大きさが、今の僕たちが目にするサイズ・11mだって思うのは、ちと甘い。

あれだけ大きくて有名で、鎌倉時代からずっと残っている鎌倉の大仏様、しかしその正体は不明だらけだ。

当時の紀行文(トラベル・ブログね)「東関紀行」に書かれていることを見れば、

1242年に完成前の高徳院大仏殿を訪れた人は、「大仏殿と木造の大仏が2/3は完成していた!」とある。

おぉ、これは鎌倉の大仏最大のミステリー!

21世紀に生きるあなたが目にした高徳院の大仏様は、木造ではなく青銅製。

木造を青銅で補強しているのではないよ、つまり高徳院の大仏様は二人いたということ。

影武者・高徳院の大仏様?!

鎌倉高徳院の大仏様の大きさ

空想すれば、木造の鎌倉の大仏様は原型で、鋳造の鎌倉の大仏様がリアル。

あるいは、木造の鎌倉の大仏様は何かしらの理由で崩壊してしまったのではないか。

しかし鎌倉高徳院のランドマークとなっていた高徳院の大仏の大きさを惜しむ声があって、

壊れにくい青銅製の大仏様が復活した、そんなドラマをイメージできるんだよ。

一方で、1252年の「深沢里」という書物には、青銅製の大仏様の鋳造が開始された、とある。

わずか10年たらずのうちに、完成しては崩壊していった木造の高徳院の大仏様。

失われたものにドラマやロマンスを求めるのは人の常。

あぁ、木造の高徳院の大仏様はひょっとして、身長100mの大巨人では?!

少なくとも奈良の大仏の大きさを上回る、びっくりトールマンかもしれない。

想像して楽しむよ、木造の高徳院の大仏の大きさを。